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Aliexpressでのカラコン購入は危険?安全性と法規制、最善の選択肢を徹底解説

Aliexpressでカラーコンタクトレンズ(カラコン)を購入する際、その価格の安さに魅力を感じるかもしれません。しかし、安全性と日本の法規制に関するリスクを十分に理解しておくことが極めて重要です。 カラコンは高度管理医療機器であり、目に直接触れるため、不適切な製品の使用は失明を含む重大な健康被害に繋がる可能性があります。


Aliexpressでのカラコン購入が危険な理由と日本の法規制

Aliexpressで販売されているカラコンの多くは、日本の薬機法(医薬品医療機器等法)に基づく厚生労働省の承認を受けていません。これは、品質や安全性が日本の基準を満たしていない可能性が高いことを意味します。

1. 安全性・品質面での重大なリスク

  • 未承認レンズの危険性:
    • Aliexpressで販売される多くのカラコンは、海外の基準で製造されており、日本で要求される「高度管理医療機器承認番号」がありません。これは、製造工程や品質管理が不明確であることを意味します。
    • 色素が直接目に触れる「サンドイッチ構造」になっていない粗悪品の場合、色素が目に溶け出して炎症を起こしたり、視力障害を引き起こしたりするリスクがあります。
    • レンズの素材や酸素透過率が不適切だと、目の乾燥、充血、角膜の傷、感染症の原因となることがあります。
  • 粗悪品・偽物の流通:
    • 写真と実物の色やデザインが異なる、度数が合わない、レンズが破損している、異物混入があるといった品質不良や偽物の報告が多数あります。
    • 本来は医療機器であるカラコンが、雑貨品として扱われている危険性があります。

2. 日本の法規制と税関での没収リスク

カラコンは日本において「高度管理医療機器」に分類されます。そのため、個人輸入にも厳格な規制があります。

  • 個人輸入の制限:
    • 厚生労働省の認可を受けていないカラコンは、たとえ個人使用目的であっても税関で没収される可能性があります。
    • 個人輸入が認められるのは、自分自身が使用するもので、かつ使い捨てコンタクトレンズは2ヶ月分以内(1日使い捨てなら60ペア、1週間使い捨てなら8ペア)、使い捨てでないものは2ペアまでと数量が厳しく制限されています。これを超えると、個人使用目的であっても没収対象となり得ます。
  • 他人への売却・譲渡の禁止:
    • 個人輸入したカラコンを、家族や友人を含む他人に売ったり譲ったりすることは、薬機法で禁止されています。
  • 健康被害時の自己責任:
    • 海外製品の使用により健康被害が生じた場合、日本のメーカーのように補償を受けることができません。全て自己責任となります。

Aliexpressでカラコンを購入する際の「回避ルート」と代替案

Aliexpressでのカラコン購入は、上記のリスクから推奨されません。それでも購入を検討する場合は、以下の点に細心の注意を払い、リスク回避の「最短ルート」を探る必要があります。しかし、最も安全なのは国内の正規ルートでの購入です。

1. 購入を検討する場合の「リスク回避」ポイント

Aliexpressでカラコンを購入する際は、あくまで自己責任であることを理解した上で、以下の点を最低限確認してください。

  • 「高度管理医療機器承認番号」の確認:
    • 商品ページやパッケージに「高度管理医療機器承認番号」が明記されているか確認します。しかし、Aliexpressで販売されているカラコンでこの番号を持つものはごく稀であり、あったとしてもそれが本物である保証はありません
  • ショップの信頼性確認:
    • 他の商品を購入する際と同様に、ショップの評価(星4.5以上)、フォロワー数、開店期間、ポジティブフィードバック率を徹底的に確認します。ただし、カラコンにおいては、これらの基準を満たしていても安全性が保証されるわけではありません。
  • レビューの精査:
    • 購入者のレビューに、実際の目の写真や使用感に関する具体的なコメントがあるか確認します。特に「目に異常があった」「写真と違う」といったネガティブなコメントがないか、入念にチェックしましょう。
  • 「Choice」商品の確認:
    • AliExpress Choiceの商品はプラットフォームが品質を保証していますが、医療機器であるカラコンに関しては、Choiceであっても日本の安全基準を満たしているとは限りません

2. 万が一のトラブル発生時の対応

  • 税関での没収:
    • 税関で没収された場合、商品が手元に届くことはありません。返金を受けられるかどうかは、Aliexpressの購入者保護の対象となるかによりますが、日本の法規制による没収の場合は返金が難しい可能性もあります
  • 健康被害:
    • 使用後に目に異常を感じた場合は、直ちにカラコンの使用を中止し、眼科医の診察を受けてください

3. 最も安全な代替案:「国内の正規販売店」での購入

カラコンを安全かつ確実に使用したいのであれば、Aliexpressのような海外通販サイトではなく、日本国内の正規販売店での購入が最も賢明な「最短ルート」です

  • 国内承認レンズの選定:
    • 日本の厚生労働省が承認した「高度管理医療機器承認番号」が明記された製品のみを選びましょう。
  • 眼科医の受診:
    • カラコンの購入・使用前には、必ず眼科で目の検査を受け、自分に合ったベースカーブ(BC)や度数を確認し、処方箋を発行してもらうことが不可欠です。
  • 信頼できる通販サイトの利用:
    • 高度管理医療機器等販売業許可証」を取得している国内の通販サイトを利用しましょう。これらのサイトは、国の厳しい基準をクリアして運営されています。
  • メーカー保証とアフターサービス:
    • 国内製品であれば、万が一の初期不良やトラブルの際に、メーカーの保証やアフターサービスを受けられます。

まとめ

Aliexpressでカラコンを「お得」に購入したいという気持ちは理解できますが、目というデリケートな器官に直接触れる医療機器である以上、安全性には最大限の注意を払うべきです。Aliexpressでのカラコン購入は、日本の法規制に違反する可能性や、深刻な健康被害のリスクが伴います。

安全かつ確実にカラコンを使用するための「最短ルート」は、必ず眼科医の診察を受け、日本の厚生労働省が承認した「高度管理医療機器承認番号」を持つカラコンを、国内の正規販売店から購入することです。価格の安さだけに囚われず、ご自身の目の健康を最優先に考えた選択を強く推奨します。

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